聖書 そこにある真実

聖書に基づいて政治・歴史・預言を紹介

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

聖書と冷戦 第65回 ユーゴスラヴィア紛争(Bible & Cold War 65th Yugoslav Wars)

米ソ対立中にマイルド社会主義(自主管理社会主義)でうまく立ち回っていたユーゴスラヴィアでは、東欧革命(東欧諸国の反ソ民主化運動)の影響で独立運動が起き、そして北西部のスロヴェニアが独立しました(十日間戦争)。 時のリーダーミロシェヴィッチは…

聖書と冷戦 第64回 トランスニストリア戦争(Bible & Cold War 64th Transnistria War)

1991年にソ連から独立したモルドヴァは、モルドヴァ人第一主義を進めましたが、歴史的にスラヴ人が多かった沿ドニエストル(ドニエストル川東岸/トランスニストリア)では、これに対する反発が起きました。 モルドヴァ政府はこれを暴力的に鎮圧し、ルーマニ…

聖書と冷戦 特別回 ラテンアフリカ構想が実現していたら(Bible & Cold War Special If Latin Africa Idea came true)

中央アフリカ独立の指導者・ボガンダが、アフリカ中部の一致を夢見て打ち出したラテンアフリカ構想が実現していたらどうなっていたかを見ていきます(中央アフリカの国旗は、この構想用に作られました)。 中部アフリカでのフランスの拠点だったブラザヴィル…

聖書と冷戦 まとめ1 米ソ対立(Bible & Cold War Summary 1 US-USSR Conflict)

冷戦(資本主義と共産主義の対立)の中で一番代表的な、米ソ対立(1945〜1989)についてまとめました。 1〜4枚目 〜1975 5〜8枚目 1975〜 今までで一番ヤバい戦争(第二次世界大戦)の後、みんな金儲けグループ(資本主義/西側諸国)のボス・アメリカと、み…

聖書と冷戦 第63回 ビルマ式社会主義(Bible & Cold War 63rd Burmese Way to Socialism)

1948年に独立したビルマ(ミャンマー)は、にわか社会主義志向でしたが、1962年にネ・ウィンがクーデターを起こして実権を奪いました(ビルマ社会主義計画党)。 ネ・ウィンは熱心な仏教徒(ミャンマーの伝統宗教)で、社会主義を仏教アレンジした考え(ビル…

聖書と冷戦 第62回 国連総会決議46/86(Bible & Cold War 62nd UNGA Resolution 46/86)

1991年、アメリカとソ連の後押しでイスラエルとパレスチナの仲直り交渉(中東和平会議)が行われ、その直後にアメリカの主導で、国連での反ユダヤ決議(国連総会決議3379)を撤回する決議が採決されました(国連総会決議46/68)。 これは欧米だけでなく、ア…

聖書と冷戦 第61回 ソ連8月クーデター(Bible & Cold War 61st 1991 USSR Coup)

1980年代に欧米との各地(アフガニスタン、中米、アンゴラ、カンボジア)での代理戦争と計画経済(自由なビジネス不可)で国力を低下させたソ連で、1985年にゴルバチョフがリーダーになりました。 彼は色々自由を拡大し(ペレストロイカ)、アメリカとの対立…

聖書と冷戦 第60回 第2次湾岸戦争(Bible & Cold War 60th 2nd Gulf War)

イランへの侵略(第1次湾岸戦争)で敗北したイラクは、莫大な借金を抱えてましたが、金貸しのクウェート(イランへの侵略を煽りまくってました)は裏でボロ儲けしていたので、イラクはブチギレ、クウェートを侵略し、秒で滅ぼしました。 国際社会の大半は、…

聖書と冷戦 第59回 パナマ侵攻(Bible & Cold War 59th Invasion of Panama)

パナマの独裁者ノリエガは、アメリカの手先だったのですが、捜査(Cチェイス作戦)によってアメリカへの麻薬密輸・資金洗浄に関わっていたことがバレ、アメリカに制裁されました。 これでパナマ経済は大混乱し、その後の選挙でノリエガ派が負けた時にアメリ…

聖書と冷戦 第58回 チャド・リビア紛争(Bible & Cold War 58th Chadian-Libyan War)

1960年に独立したチャドでは、トンバルバイ(南部・クリスチャン)がムスリム(北部)を冷遇し、キレた北部が、リビアの支援を得て反乱を起こしました。 トンバルバイはアオゾウ(最北部)を譲ることで国を売ったため、クーデターで殺されました。 新しいリ…

4コマ漫画でわかるベタ・イスラエル(Beta Israel that can understand by 4 Block Comics)

ベタ・イスラエルは、エチオピアのユダヤ人のことです。 ユダヤ教をモットーにして325年くらいに国を建て、キリスト教のアクスム(エチオピアの先祖)とケンカし、960年にアクスムを滅ぼします。 その後858〜1270年に無双し、アクスムの後継者ザグウェ朝やエ…

聖書と冷戦 第57回 アンゴラ内戦(Bible & Cold War 57th Angolan Civil War)

1975年にポルトガルから独立したアンゴラでは、社会主義グループ(MPLA)と反共グループ(FNLA、FLEC、UNITA)が内戦を始めました。 モザンビークでも、社会主義グループ(FRELIMO)と反共グループ(RENAMO)が内戦を始め、南アフリカが占有するナミビアでも…

聖書と冷戦 第56回 エリトリア独立戦争(Bible & Cold War 56th Eritrean War of Independence)

1941年にイタリアからイギリスに接収されたエリトリアは、1952年にエチオピア(当時アメリカの同盟国)との連邦を組まされましたが、エチオピアがエリトリアを虐待し、ブチギレたエリトリアは、1961年についに反乱を起こしました。 エチオピアは1962年にエリ…

聖書と冷戦 第55回 第1次アフガニスタン内戦(Bible & Cold War 55th 1st Afghanistan Civil War)

アフガニスタンでは、1973年に王政を終わらせたダーウードが実権を握っていましたが、彼は1978年に共産主義グループ(アフガニスタン人民民主党/PDPA)に殺されます(4月革命)。 急進派(ハルク派)が穏健派(パルチャム派)を排除し、急激な改革を進めてイ…

聖書と冷戦 第54回 第1次湾岸戦争(Bible & Cold War 54th 1st Gulf War)

中東の大国イランでは、親欧米の皇帝が追放され(イラン革命)、イスラーム教シーア派グループが権力を握りました。 これを自分への脅威と捉えたイラクの問題児フセイン(スンナ派)は、イランとの仲良しの約束(アルジェ合意)を捨ててイランを侵略しました…

聖書と冷戦 第53回 東ティモール占領(Bible & Cold War 53rd Occupation of East Timor)

1974年にポルトガルから独立した東ティモールでは、社会主義のFRETILINが実権を握りました。 これにキレたインドネシアの反共独裁者スハルトは、東ティモールを占領して国際社会から非難されますが、欧米やオーストラリア、日本などの西側は、「ま、いんじゃ…

聖書と冷戦 第52回 フォークランド紛争(Bible & Cold War 52nd Falklands Conflict)

大西洋の最南部にあるフォークランド(マルヴィナス)諸島は、1833年以降イギリス領だったのですが、スペイン植民地だったことを理由にアルゼンチンが領有権を主張しており、イギリスは住民の意思に任せるといったノリでしたが、住民はほぼ全員イギリスを支…

聖書と冷戦 第51回 中米紛争(Bible & Cold War 51st Central American Crisis)

1954年、アメリカは自分の言いなりを止めようとしたグアテマラを制圧し(PBSUCCESS作戦)、しばらく後ドミニカ共和国にも同じようにしました(ドミニカ内戦)。 しかしキューバがアメリカから自立した勢いで、グアテマラやニカラグアでアメリカに対する反乱…

聖書と冷戦 第50回 ウガンダ内戦(Bible & Cold War 50th Ugandan Bush War)

問題児アミンを追放した後、ウガンダで選挙が行われましたが、オボテグループ(ウガンダ人民会議/UPC)がズルして勝ったので、キレたムセヴェニグループ(ウガンダ愛国運動/UPM→国民抵抗運動/NRM)が反乱を起こしました。 オボテがヤバすぎたため、結構ムセ…

聖書と冷戦 第49回 レバノン内戦(Bible & Cold War 49th Lebanese Civil War)

1943年の独立以来、レバノンはムスリムやキリスト教などがバランスよく共存していましたが、テロ組織PLOが入ってきてイスラエルとマロン派クリスチャン(イスラエルに好意的でした)を攻撃し、内戦を引き起こしました。 これを見たシリアは、レバノンに軍を…

聖書と冷戦 第48回 イェルサレム法(Bible & Cold War 48th Jerusalem Law)

1967年に東イェルサレム(ユダヤ人の首都だった旧市街がありました)を反ユダヤ集団から解放したイスラエルは、1980年、イェルサレム全域をイスラエルの首都とし、全宗教の尊重を宣言しました(イェルサレム法)。 この宣言は、西イェルサレムを首都と認めて…

聖書と冷戦 第47回 バラクーダ作戦(Bible & Cold War 47th Operation Barracuda)

1960年に独立した中央アフリカでは、独立の指導者ボガンダ(周辺諸国と一緒にラテンアフリカを結成したがっていました)の甥、ダッコとボカサがケンカし、ボカサがダッコを追い落とすという、めちゃくちゃな状態でした。 ボカサは独裁をやめさせると言っとき…

聖書と冷戦 第46回 第3次インドシナ戦争(Bible & Cold War 46th 3rd Indochina War)

1975年、インドシナ(ヴェトナム、ラオス、カンボジア)は共産主義グループが制圧しましたが、その後カンボジアがヴェトナムへの挑発や侵略を行いました。 カンボジアは中国、ヴェトナムはソ連の支援を受けており、中国はソ連の平和主義を嫌ってソ連と対立し…

聖書と冷戦 第45回 ウガンダ・タンザニア戦争(Bible & Cold War 45th Uganda-Tanzania War)

1978年、ウガンダの暴君アミンの排除に失敗した兵士たちがタンザニアに逃げ、ブチギレたアミンはタンザニアを侵略し、カゲラを占領しました。 しかしモシでオボテやムセヴェニなど反アミングループ(ウガンダ国民解放戦線/UNLF)が結成され、タンザニア軍(…

聖書と冷戦 第44回 キャンプ・デーヴィッド合意(Bible & Cold War 44th Camp David Accords)

第4次中東戦争の後、エジプトはソ連からアメリカへの鞍替えもあって、イスラエルと仲直りすることを目指していました。 しかしお互い相手のことをあまり信用してなかったため、アメリカ大統領カーターが両首脳(エジプト大統領サーダート、イスラエル首相ベ…

聖書と冷戦 第43回 シャバ紛争(Bible & Cold War 43rd Shaba)

コンゴでは、1960年の独立の後、モブツが中立派(ルムンバグループ)と南部(カタンガ、南カサイ)をボコし(コンゴ動乱)、国名をザイールと改め、反共独裁者として君臨していましたが、その圧政に対し、カタンガの残党(コンゴ解放民族戦線/FNLC)が、アン…

聖書と冷戦 第42回 エンテベ作戦(Bible & Cold War 42nd Operation Entebbe)

1976年、テルアヴィヴからパリに向かっていた飛行機が、PFLP-EO(テロ組織PLOのセクト)と革命細胞(西ドイツの極左テロリスト)にハイジャックされ、リビア経由でウガンダに行かされました。 当時のウガンダ大統領はイディ・アミンで、もともとイスラエルと…

聖書と冷戦 第41回 国連総会決議3379(Bible & Cold War 41st UNGA Resolution 3379)

1975年、国連ではアラブ諸国がイスラエルにボコされまくった逆恨みで、シオニズム(ユダヤ人の民族自決)を人種差別と決めつける決議案が提出されました。 イスラエルが欧米と組んでいたのものあって、欧米が嫌いな東側諸国や旧植民地が賛成しました。 ただ…

聖書と冷戦 第40回 ポルトガルの植民地戦争&ローデシア紛争(Bible & Cold War 40th Portuguese Colonial War & Rhodesian Bush War)

ポルトガルは1415年以降、アフリカなどに植民地を持っていましたが、第二次世界大戦後の独立運動ブームを見て、名前だけ海外州に変えていました。 しかし独立闘争が続発し、当時の政権(エスタド・ノヴォ)はこれを徹底弾圧します。 アフリカ大陸では、凄ま…

聖書と冷戦 第39回 アティッラー作戦(Bible & Cold War 39th Operation Atilla)

キプロスでは1960年の独立以来、ギリシャ系とトルコ系の対立が続いていました。 そんな中でギリシャとキプロスの統合のため、ギリシャ軍事政権(1967〜1974)の支援でギリシャ系過激派グループ(EOKA-B)が中立の大統領マカリオス3世を追放し(1974年キプロ…