聖書 そこにある真実

真実の百科事典 聖書を中心として諸々から紹介

スプートニクVとロシア(Sputnik V and Russia)

今日は、ロシア製コロナワクチン「スプートニクV」について書いていきます。

このワクチンは、2020年8月11日に登録された、世界最初の武漢コロナワクチンで、有効性91.6%で副作用の報告も確認されていない、世界一安全性に優れているワクチンでもあります。主に南米や旧ソ連をはじめとする31カ国で承認されています。

欧米に先駆けて武漢コロナワクチンを開発して成功しているロシアは、ますます影響力を強めています。ワクチンの副作用や製造遅れに悩まされている欧米と比べると、客観的に見て影響力の強さの差は一目瞭然です。

ロシアは2000年のプーチン大統領就任後、ソ連崩壊後の衰退を克服し、2008年にはアブハジア南オセチアグルジア(当時少数民族迫害政策を敷いていました)から独立させ、2014年にはクリミア(ロシア系住民が多い)をウクライナ(反露右派政権下)から帰属変更させるといったように、欧米と対決する形で影響力を復活させており、似た境遇の中国と連携しています。聖書には世界の終わりにロシアが東側諸国の親分となり、イスラエルとエジプトを侵略するという預言があります(エゼキエル38〜39、ダニエル11:36〜45)。

現在ロシアは、親欧米の反体制派アレクセイ・ナワリヌイとその支持者による抗議活動が起こっており、一部の人々はロシア民主化プーチン大統領を独裁者とみなしている)間近、ロシアの東側離脱間近と主張していますが、聖書の預言を見る限り、それはほぼ間違いなく的中しないと思います。ロシア人の大半はプーチン大統領を支持しており、そもそもロシアは一党独裁ではありません。プーチン大統領は多少権威主義的なところがありますが、国民の大半に支持され、東側寄りの中立とものづくり精神と民族自決によって世界全体に貢献している名政治家です。

アブハジア南アフリカ独立、ロシアのクリミア編入スプートニクV開発、これらはロシアの影響力強化につながっており、それは将来的にイスラエルへの牙となります。しかしそれはロシアの果たした業績を否定する理由には全くならないのです。前者二つはロシアの民族自決支援と少数民族解放であり(かつてソ連が世界一熱心にアパルトヘイト廃止に尽力したように)、スプートニクV開発は武漢コロナ克服といった世界的な疫病克服に貢献するものです(ポリオワクチンなど非常に有効なワクチンが大体ソ連・ロシア製であるように)。

このように、世界全体のことを考えているロシアは、ますます繁栄へと向かうでしょう。それは私たちに、世界全体のことを考えることが最後は繁栄に繋がる、ということを教えています。

 

もし、あなたの中から、くびきを除き、うしろ指をさすことや、つまらないおしゃべりを除き、飢えた者に心を配り、悩む者の願いを満足させるなら、あなたの光は、やみの中に輝き上り、あなたの暗やみは、真昼のようになる。(イザヤ58:9~10)

 

Today, I write about Russian COVID-19 vaccine "Sputnik V".

This vaccine is the first COVID-19 vaccine and the most superior about safety that have registered in 2020.8.11, and the effectiveness is 91.6% and the report about side effect is nothing. 31 countries, mainly South America and former USSR countries recognizing this vaccine.

Russia that developed COVID-19 vaccine ahead of Europe and US and succeded, is becoming more and more influential. Compared with Europe and US where suffering from side effecrs and production delays, the difference in influence is objective from an objective point of view.

Russia overcame decline after USSR ruined, after President Putin inauguated in 2000, and in 2008, made Abkhazia and South Ossetia independent from Georgia (At that time persecuted ethnic minority), and in 2014, changed the attribution of Crimea (Russian residents are minority) from Ukrine (Under anti-Russian right-wing administration) to Russia, and revive its influence by confront Europe and US and strength ties with China whice having similar circumstances. In the Bible, there are the prophecies that Russia become boss of Eastern countries in the end of this world and invade Israel and Egypt (Ezekiel 38~39, Daniel 11:36~45).

Now the protests by Pro-Western dessidents Alexei Navalny and his supporters are occuring, and some people claiming Russian democratization (They regarding President Putin as dictator) and Russian withdrawal from Eastern countries are nearness, but according to see the Bible prophecies, it will never correct. Most of Russian people supporting President Putin, and in the first place Russia is not dictatorship country. President Putin having some authoritarian points, but most of Russian people supporting him and he is great politician who contributing to the world by Eastern neautrality and Spirit of manufacturing and Self-determination.

The independence of Abkhazia and South Ossetia, Incorporation of Crimea to Russia, The development of Sputnik V, these are connecting to strengthen of influence of Russia, and it is finally become fang against Israel. But it is never become the reason that deny great works by Russia. Former two works is Support for self-determination and Ethnic minority liberation by Russia (As USSR supported Abolition of Apartheid most strongly in this world), and The development of COVID-19 is contribution to overcoming global epidemics such as overcoming COVID-19 (As most effective vaccines like Polio vaccines are mostly made in USSR and Russia).

In this way, Russia that thinking about the benefits for the whole world will become more and more prosperous. It teachung us that thinking about the benefits for the whole world ultimately leads us to prosperity.

 

If you do away with the yoke of oppression, with the pointing finger and malicious talk, and if you spend yourselves in behalf of the hungry and safisfy the needs of the oppressed, then your light will rise in the darkness, and your night will become like the noonday. (Isaiah 58:9~10)

ミャンマーの政変について(About Myanmar political change)

今日は、ミャンマーで今年2月1日に起きた政変について書きます。

2月1日、ミャンマーで軍がアウンサンスーチー国家顧問を拘束し、ウィンミン大統領やヘンリーバンティオ第二大統領など他の政府幹部も拘束し、ミン・アウン・フライン国軍最高司令官が最高指導者への就任を宣言しました。

軍の議席の25%確保という軍事政権(1962〜2011)が決めた条項の改革を目指した与党国民民主連盟(NLD)の先月11月の選挙圧勝に反発した軍が選挙不正を訴えてNLDと対立し、今回の政変を決行しました。

ミャンマーは国民の7割を占めるビルマ人と少数民族が対立して来た歴史があり、また西部には植民地時代にイギリスに協力し、ミャンマー国籍を持っていないベンガル系のロヒンギャがいます。また1950年には中国で国共内戦に破れた中国国民党が雪崩込んでいます。

そのため軍が一貫して強い影響力を持ち、49年間国民を強圧的に支配して来ました。1988年まで鎖国政策を敷き、そのあとも2011年まで欧米から経済制裁を科され、最貧国となっています。

こうした過去からNLDは軍の政治関与を減らすことを目指して国民の多数の支持を獲得し、主導権が奪われることを嫌った軍やその支持者との対立を深めていきました。そうしてこの政変が起きたのです。

アメリカやイギリス、EU、オーストラリア、トルコが政変を非難し、日本や韓国、インド、イスラエルインドネシアやイラン、フィリピン、シンガポールも懸念し、中国やロシア、タイ、カンボジアが中立を保っています。

どのようにしていけばこの政治的対立を解決できるでしょうか?民主的に、なおかつ軍やその支持者、少数民族も納得する形で終わらせなければなりません。

1 ミャンマー軍は議席の4分の1を恒久的に確保。

2 民主的な選挙結果の尊重と、NLD主導の包括的な政治体制確立。

3 全ての不法移民の国外追放と、ビルマ族少数民族の和解、全民族の必要な権利確保、人種差別撤廃、赦し。

こう言った形でこの政治対立が終わらせられるといい、と思います。

 

互いに忍び合い、だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。(コロサイ3:13)

 

Today, I write about Political Change that happned on this February 1st in Myanmar.

February 1st, Tatmadaw (Myanmar Army) restrained Aung San Suu Kyi State Couselor, and President Win Myint, Second Vice President Henry Van Thio, and other executives, and Min Aung Hlaing Tatmadaw (Myanmar Army) Supreme Commander declared his inauguration to Supreme leader of Myanmar.

Tatmadaw (Myanmar Army) claimed electoral fraud and conflict with NLD, because ruling party National League for Democracy (NLD) aimed reform of matters decided by Military government (1962~2011) to secure 25% seats by Tatmdadaw (Myanmar Army).

Myanmar having history by conflict of Burmese (70% of Myanmar national) and minority tribes, and in Western, there are Rohingya that the one of the group of Bengali that cooperated with UK during the Colonial era and not having Myanmar nationality. And on 1950, China National Party rushing into Myanmar by their defeat in Chinese Civil War.

So Tatadaw (Myanmar Army) had strong effective powers and ruled National coercive. They established the seclusion policy till 1988, after that, economic sanction are imposed by US and Europe till 2011, became Poorest country.

From this past, NLD aimed to reduce Tatmadaw (Myanmar Army)'s political involvement and acquired support by majority of Myanmar nationals, and deepened conformation with Tatmadaw (Myanmar Army) and supporters of them who afraid of being deprived of their initiative.

US, UK, EU, Australia, Turkey condemned the political change, and Japan, Republic of Korea, India, Israel, Indonesia, Philippine, Iran, Singapore concerened about it, and China, Russia, Thailand, Cambodia keeping neutral.

How can this political conflict is soluted? It must be ended with agree by Tatmadaw (Myanmar Army) and supporters of itself, and minority tribes, and democracy.

1 Tatmadaw (Myanmar Army) secure 25% seats permanently.

2 Respect for democraticaly election result, establishment of comprehensive political system that led by NLD.

3 Expulsion of every illegal immigrants, Reconciliation of Burmese and minority tribes, Secure of neccesary rights for every tribes, Elimination of racial discrimination, Forgiveness.

I thinking best resolution of the end of this political conflicts by such forms.

 

Bear with each other and forgive one another if any of you has a grievance against someone. Forgive as the Lord forgave you. (Colossians 3:13)

朝鮮史シリーズ番外編 終末と朝鮮〜後編〜

みなさんこんにちは。梶原です。

今回は、週末と朝鮮について、前回から続いて書きます。

 

前回では、エゼキエル書38章とダニエル書11章から、ロシアとその同盟国(東側諸国)がイスラエルに攻め込むこと、アメリカによる経済制裁で共産中国という後ろ盾を失い、孤立を深めた北朝鮮がロシアに依存し、共にイスラエルを侵略する可能性が高いことを書きました。ロシア、イラン、スーダンリビアベラルーシ、トルコ、中央アジア諸国、アルメニアアゼルバイジャンイラク、シリア、レバノンイスラエルとヨルダン、アフリカの経済的筆頭のエジプトに攻め込みます。

 

彼は国々に手を伸ばし、エジプトの国ものがれることはない。彼は金銀の秘蔵物と、エジプトのすべての宝物を手に入れ、ルブ人とクシュ人が彼につき従う。(ダニエル11:42〜43)

東側諸国のこの戦争の動機は略奪です。この時、ヨーロッパに統一国家が現れ、世界を統一しようとしています。ロシアとその同盟国(東側諸国)はその統一を拒絶して経済制裁に遭い、共産中国という後ろ盾を失っているので、ますます苦境に陥っています。そのため、人口爆発と湾岸諸国との繋がりで経済的に非常に豊かになっているイスラエルとアフリカを狙うのです。リビアスーダンが参戦しますが、彼らはエジプトで他の同盟国軍と合流するのです。リビアは現在内戦中ですが、西部にこもる勢力(トリポリ政権)はトルコと関係が深く、東側にこもる勢力(トブルク政権)はロシアと関係が深いです。そしてスーダンは去年10月にイスラエルと国交を結んでいますが、歴史的にロシアとの関係が深く、また政変が続発しているため、イスラエルとの関係は終末には壊れている可能性が高いです。ちなみに北朝鮮がこの戦争に加わる場合(恐らく加わります)、朝鮮人の大半は歴史の始めから、濊族(第2回参照)の時から略奪を重ね続けて来た(新羅の入寇刀伊の入寇元寇応永の外寇拉致問題、韓国対日賠償問題など)ことになります。そんな彼らのためにも主イェスが死と復活の救いの道を開いてくださったことを考えると、主のゆるしの業を感じずにはおれないのです。

エジプトは共産中国と仲が良いですが、同時に親米国です。現在共産中国は、エジプト、ロシア双方と緊密な関係を有します。このことを考えても、共産中国の滅亡によって旧ソ連やイランなどを除き、親中国家が一斉に欧米側(西側)に回ることが予想できます。エジプトは終末には、かつて戦友だったロシアやイランに目の敵にされるのです。

シェバやデダンやタルシシュの商人たち、およびそのすべての若い獅子たちは、あなたに聞こう。『あなたは物を分捕るために来たのか。獲物をかすめ奪うために集団を集め、銀や金を運び去り、家畜や財産を取り、大いに略奪をしようとするのか』と。(エゼキエル38:13)

シェバやデダンとはサウジアラビア、タルシシュはスペインで、また当時ヨーロッパ一繁盛していたところです。そしてそのすべての若い獅子たちとは、タルシシュから生まれた国を意味します。つまりサウジアラビアとヨーロッパ、その入植地から生まれたアメリカ諸国、オセアニア諸国が、政治家と経済界共に満場一致でイスラエルとエジプトを支持し、東側諸国を非難します。欧米諸国に支配されたことのある東南アジア諸国、南アジア諸国や欧米諸国の盟友である日本、韓国、中華民国もこれに追随します。

しかし、東と北からの知らせが彼を脅かす。彼は、多くのものを絶滅しようとして、激しく怒って出て行く。(ダニエル11:44)

この東と北はエジプトから見てです。東とは湾岸諸国、北はヨーロッパ諸国です。多くのものを絶滅とは核兵器使用のことです。自らが孤立していることがわかったロシアは、戦争目的を略奪から核兵器による大量虐殺へと転換します。

彼は、海と聖なる山との間に、本営の天幕を張る。しかし、ついに彼の終わりが来て、彼を助ける者はひとりもない。(ダニエル11:45)

ゴグがイスラエルを攻めるその日、ー神である主の御告げーわたしは怒りを燃え上がらせる。わたしは、ねたみと激しい怒りの火を吹きつけて言う。その日には必ずイスラエルの地に大きな地震が起こる。海の魚も、空の鳥も、野の獣も、地面をはうすべてのものも、地上の人間も、わたしの前で震え上がり、山々はくつがえり、がけは落ち、すべての城壁は地に倒れる。わたしは剣を呼び寄せて、わたしのすべての山々でゴグを攻めさせる。ー神である主の御告げー彼らは剣で同士打ちをするようになる。わたしは疫病と流血で彼に罰を下し、彼と、彼の部隊と、彼の率いる多くの国々の民の上に、豪雨や雹や火や硫黄を降り注がせる。わたしがわたしの大いなることを示し、わたしの聖なることを示して、多くの国々の見ている前で、わたしを知らせるとき、彼らは、わたしが主であることを知ろう。(エゼキエル38:18〜23)

海は地中海、聖なる山とはヘルモン山のことです。ヘルモン山は約束の地の北限です(ヨシュア11:17、12:1、13:5)。つまり東側諸国軍がレバノン南部に布陣し、核兵器を運び込んで籠城戦をするために北へ退却するのです。レバノン南部は、現在イランやシリアの支援を受け、反欧米・イスラエル殲滅を掲げるシーア派武装組織ヒズボッラーの拠点です。イランやシリアは北朝鮮から手厚い支援を受けています。

しかし、イスラエル震源とした大地震が起こります。この地震は地球規模です。すべての生物と人間が主の前で恐怖のあまり震え上がるのです。山々はくつがえり、がけは落ちる、つまり世界各地で土砂崩れが頻発します。そして主は東側諸国に疫病と同士討ちという罰を下します。それに加え、豪雨と雹と火と硫黄が降り注ぎます。東側諸国の上には七つの罰が下されるのです。地球規模の大地震、疫病、同士討ち、豪雨、雹、火、硫黄です。東側諸国は、お互いの間でほとんど言葉が通じません。豪雨で視界が閉ざされ、雹で兵士が次々と殺され、火と硫黄で窒息者が続出したり、火薬に引火して大爆発が起きたりで、大惨事です。しかし東側諸国は総力を挙げてイスラエルとエジプトを侵略しているので、残った武器弾薬でも7年間イスラエル人が火を燃やす材料にするほどです。武器弾薬が多いのに加え、視界が閉ざされたことによる事故、火や硫黄による事故、地震による土砂崩れ、急患の続出、そして機械が破壊されたことによる混乱と、それによる同士討ちで、東側諸国軍は一瞬で玉砕してしまうのです。東側諸国は世界中を敵に回しているため、レバノン南部で孤立し、全滅してしまうのです。そしてもし北朝鮮がこの日まで存続できたとしても、反イスラエル・親露・共産主義的なところを考慮すると、ロシアなどとともに一瞬で滅びてしまうのです。1948年に誕生し、中国とソ連の対立を超えて冷戦を生き延び、核保有国にまでなり、一見磐石のように見える北朝鮮も、主の災害の前には無力なのです。

 

南北朝鮮統一はいつ起こるかわかりません。もし統一のめどが立たなくなった場合、北朝鮮がロシアとともにイスラエルを直接攻撃する日が来るかもしれません。もしそうなった場合、朝鮮人は歴史の始めからまともに統一して来たことがない民族になります。部落ごとで争い、中国などの大国に支配され、搾取され、立ち向かう気力も骨抜きとなり、極度に貧しく、飢餓と暴力と暴政と疫病に覆われ、日本の助けによって統一国家として独立できて(1895〜1910)もすぐに大国に媚びへつらい、日本によって近代国家にされてもその後すぐ分裂し、最悪、世界の終わりまで分裂し、争い続ける。いくら人間が暗い面を持っているとはいえ、これはないだろというほどのお粗末で悲惨な歩みです。しかしそんなことがあっても、朝鮮人をあしざまにけなす理由には絶対になりません。一人一人悪いところはあれど、良いところもあるし、人それぞれ性格も違い、自らの欲を生かすためだけに争うことを恥じ、一生懸命努力している人もいる。何よりそんな朝鮮人も皆、もれなく主イェスの十字架と復活の救いの対象であるということを、絶対に忘れてはいけません。人は過去、現在、未来、いかなる歩みを刻もうとも、主イェスの十字架と復活の救いを自分のためと信じるなら、永遠の救いに漏れることは全くないのです。ハレルヤ。

 

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。(ヨハネ3:16)

わたしは、渇く者には、いのちの水の泉から、価なしに飲ませる。勝利を得る者は、これらを相続する。わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。(黙示録21:6〜7)

 

(完)

 

朝鮮史シリーズ番外編 終末と朝鮮〜前編〜

みなさんこんにちは。梶原です。

今回は、朝鮮史シリーズ番外編として、終末と朝鮮について書きます。

 

南北朝鮮統一がどうなるかは、今の所見当もつきません。ただおそらく、共産中国がアメリカと日本の援助によって経済大国となったことを考慮すると、共産中国がアメリカへの敵対行動を強めてアメリカに制裁を発動され、経済的な関係を断たれて困窮し、政変が発生して滅亡し、その後中華民国が大陸に復帰して中国を統一する可能性が高いです。そうなった場合、北朝鮮はさらに困窮し(北朝鮮の貿易の90%は対共産中国)、ロシアへの接近を強めるでしょう。徹底的な監視体制が敷かれているので、国民が政変を起こす可能性は低いです。

なぜこう言えるのか、エゼキエル書38章から見てみましょう。この預言は、主イエスを信じる人々が天国に引き上げられた(携挙)後、まもなく実現するものです。

「人の子よ。メシェクとトバルの大首長であるマゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言して、言え。神である主はこう仰せられる。ロシュ、メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしは、あなたに立ち向かう。わたしはあなたを引き回し、あなたのあごに鉤をかけ、あなたと、あなたの全軍勢を出陣させる。それはみな武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。ペルシアとクシュとプトも彼らとともにおり、みな盾とかぶとを着けている。ゴメルと、そのすべての軍隊、北の果てのベト・トガルマと、そのすべての軍隊、それに多くの国々の民があなたとともにいる。(エゼキエル38:2〜6)

ロシュはロシア、メシェクはヨーロッパロシア、トバルはシベリア、マゴグとゴグはカフカス以北、つまりロシアのことです。ロシアの同盟国の筆頭として出てくるのがペルシャ、つまりイランです。クシュはスーダン、プトはリビア、ゴメルはベラルーシ、北の果てのベト・トガルマはトルコです。ベト・トガルマはアルメニアのこともさします。多くの国々の民はこれらの国々の友好国です。おそらく中央アジア諸国やアゼルバイジャン(トルコと同族で、親露的です)とシーア派諸国(イラク、シリア、レバノン。イランのイスラエル攻撃の基地となりつつあります)、そして共産中国を失った北朝鮮が入ります。これらの国々の中に中国は入っていません。ダニエル11:36〜37(下記参照)を見ればわかる通り、この時のロシアはソ連さながらの共産主義的な特徴を有しています。北朝鮮の体制維持への熱やアメリカの中国経済への影響を考慮すると、共産中国が近い将来滅亡して東側諸国の指導者の地位がロシアに移り、北朝鮮がロシアに依存することになると考えると、腑に落ちます。

多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、一つの国に侵入する。その国は剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の中から集められ、久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる。その民は国々の民の中から連れ出され、彼らはみな安心して住んでいる。(エゼキエル38:8)

ロシアとその友好国(東側諸国)は、一丸となってイスラエルに侵攻します。戦争に満ち、ローマ帝国に荒らされて以来2000年にわたって廃墟であったパレスチナは、現在イスラエルと、独立を主張しているパレスチナ(アラブ)の抗争の舞台となっています。この時はイスラエルとアラブが和解をし、安全保障的にも余裕があります。

また、ダニエル書にも内容が同じ箇所があります。

この王は、思いのままにふるまい、すべての神よりも自分を高め、大いなるものとし、神の神に向かってあきれはてるようなことを語り、憤りが終わるまで栄える。定められていることが、なされるからである。彼は、先祖の神々を心にかけず、女たちの慕うものも、どんな神々も心にかけない。すべてに優って自分を大きいものとするからだ。(ダニエル11:36〜37)

これはロシアの特徴です。この箇所を見ると、宗教よりも国家権力を上位に置くという特徴があります。これは過去の宗教的伝統を否定し、無神論に基づいて国家権力を最高としたソヴィエト連邦のことです。終末のロシアは、ソヴィエト連邦ソ連)の復活とも言える性格を有します。

その代わりに、彼はとりでの神をあがめ、金、銀、宝石、宝物で、彼の先祖たちの知らなかった神をあがめる。彼は外国の神の助けによって、城壁のあるとりでを取り、彼が認める者には、栄誉を増し加え、多くのものを治めさせ、代価として国土を分け与える。(ダニエル11:38〜39)

ロシアは資金を大量に利用し、軍拡にのめりこみます。ソ連やロシアは軍事大国で、東側諸国と友好的な国を中心とし、世界各国に武器を販売し、アメリカと市場を争っています。また覇権主義的な特徴もあり、2008年にはアブハジア南オセチア独立運動(親欧米のグルジアから)を支援して成功させ、2014年にはクリミアを60年ぶりにロシアに復帰させました。これらの活動を通し、さながらソ連のように勢力を拡張していきます。

終わりの日に、南の王が彼と戦いを交える。北の王は戦車、騎兵、および大船団を率いて、彼を襲撃し、国々に侵入し、押し流して越えて行く。彼は麗しい国に入り、多くの国々が倒れる。しかし、エドムとモアブ、またアモン人のおもだった人たちは、彼から逃げる。(ダニエル11:40〜41)

南の王とはエジプトのことです。エジプトはアラブ諸国の中で最初にイスラエルと国交を結んだ国です。麗しい国はイスラエル、多くの国々はアフリカ諸国です。エジプトはアフリカ経済の中心地です。エドムとモアブ、またアモン人のおもだった人たちとは、ヨルダンの権力者たちのことです。

 

続きは後編で書きます。

 

朝鮮史シリーズ最終回 現代の南北朝鮮

みなさんこんにちは。梶原です。

今回は、現代の南北朝鮮について書き、このシリーズを締めくくります。

 

1961年、5・16軍事クーデター(第一クーデター)で政権を取った朴正煕(パクチョンヒ)は、1963年に共和党(ゴンファタン)を創設して自らが党首となり、そして大統領となって独裁を確立させます。

そして1965年、日韓基本条約を締結し、日本との相互請求権を放棄し、8億円(うち3億円は無償、2億円は政府借款、3億円は民間借款)を得ます。

また31万人の兵士をヴェトナム戦争(1961年〜1975年)に派遣し(1964年〜1973年)、アメリカから経済支援を得ます。また南ヴェトナム(アメリカ、韓国などが支援)に出稼ぎに行った労働者や兵士からの送金もあります。これらを投入し、漢江(ハンガン)の奇跡と呼ばれる経済成長を達成します。そしてこの経済成長により、現代(ヒュンダイ)、三星サムスン)といった重要な主要財閥が誕生します。これらの主要財閥(十大財閥)は、入社しているかしていないかが貧富の差の基準となる程、韓国経済にとって重要な存在となります。また漢江の奇跡により、北朝鮮との国力逆転に成功します。

ちなみにこのヴェトナム戦争では、韓国軍が略奪、強姦、虐殺、放火に明け暮れたことでも有名です。また韓国軍に強制連行されて慰安婦とされたヴェトナム人女性の子供達である男来(男と来で一つの漢字)大韓(ライダイハン)も有名です。このことに関して韓国は一応謝罪はしていますが、それは反日活動のための演出で、ヴェトナムへの経済支援を通してうやむやにしようとしているのが現実です。

1968年、金正朝(キムジョンチョ)ら北朝鮮の工作部隊が朴正煕暗殺を試み、失敗します(青瓦台襲撃未遂事件・チョンファデスプギョクミスサゴン)。このため朴正煕は北朝鮮への攻撃を計画しますが、アメリカに阻止されます。それで彼は、金日成暗殺のために高級で市民を募集し、684部隊を結成しますが、1971年の統一会談後に計画が中止になったため、684部隊が反乱を起こし、完敗します(実尾島事件・シルミドサゴン)。そして1972年に北朝鮮と南北共同宣言を発表します。

 

朴正煕は軍人時代は寡黙実直な人物でしたが、大統領時代から権力欲に満ちた女好きへと変貌します。1971年の韓国大統領選で対立候補金大中(キムデジュン)の新民党(シンミンタン)が45.3%の票を獲得し、自身の票(53.2%)に迫ると、1972年には十月維新(第二クーデター)を起こします。そして大統領特別宣言を発表し、国会解散、政党・政治集会中止、非常戒厳令改憲を強行します。そして対北融和的だった首都警備司令官尹必鏞(ユンピリョン)を解任し、仲間のKCIA部長李厚洛(イフラク)に命じて金大中を拉致します(金大中事件)。また1979年には民主派の一人の金泳三(キムヨンサム)を議員から除名します。これに対する反対運動(釜馬民主抗争・プマミンチュハンチェン)への鎮圧を計画し、これに反対したKCIA部長金載圭(キムジェギュ)によって暗殺されます。金載圭は「自由民主のために朴正煕を暗殺した」ことを認め、刑死します。

この後すぐ、全斗煥(チョンドゥファン)が粛軍クーデターを起こし、実権を握ります。翌1980年、北朝鮮が高麗連邦民主共和国(コリョヨンバンミンチュゴンファグク)を提唱します。朴正煕大統領暗殺後の民主化ムードを利用し、朝鮮の赤化統一を目指したのです。赤化統一を警戒した全斗煥は、光州事件(クァンジュサゴン)を起こします。左派の中心の一つである光州で民主派を弾圧し、反発して武装した市民軍と交戦し、600人の死者を出しました。

金泳三や金大中も逮捕され、金大中は一連の民主化運動の犯人とされましたが、1993年にこれらの民主化運動が評価されます。

光州事件については、韓国右派が北朝鮮の工作による暴動、韓国左派は民主化運動、北朝鮮は軍事ファッショに対する人民の反乱こと光州人民蜂起(クァンジュインミンポンギ)としています。もともと韓国は貧富の差などの原因でデモや政変が頻発している国で、その中で起きた民主化運動というのが事実と言えます。

この光州事件などの民主化運動に乗じ、北朝鮮ラングーン事件(1983年)や大韓航空機爆破事件(1987年)などのテロ事件を行いますが、国際社会から孤立します。そして韓国が盧泰愚(ノテウ)によって1987年に民主化し、1989年の東欧革命でソ連の衛星国が次々と民主化すると、1990年にはソ連が、1992年には共産中国が韓国と国交を結び、北朝鮮は孤立化します。そして1994年に金日成が死去して子の金正日(キムジョンイル)が正式に後を継ぐ(主体思想が確立されてから金日成を支えていた)と、北朝鮮は軍事至上主義である先軍政治(ソングンチョンジ)へと舵を切ります。

民主化により、韓国は反共右派以外も政治に参加できるようになります。そして金泳三(1998〜2003)や盧武鉉ノムヒョン、2003〜2008)といった左派が、北風と太陽になぞらえて太陽政策を進め、対話による民主的南北統一を図ります。

2011年、金正日が死に、息子の金正恩(キムジョンウン)が後を継ぐと、彼は2013年に10大原則(主体思想の原則)を改正し、社会主義から白頭の血統(金日成の家系)による王朝建設へ方針を転換します。また2017年に左派の文在寅(ムンジェイン)が大統領に就任し、民主化運動や親日清算による既得権益潰し、対中接近によって統一を計画します。翌2018年にはシンガポール米朝首脳会談が行われ、また韓国と北朝鮮が合同で板門店宣言(パンムンジョムソンオン)を発表します。

これからの朝鮮は、アメリカと共産中国の対立の中、東西陣営の違いを乗り越えた融和と、日本との対立の克服、これらを基とした新しい未来が求められます。南北それぞれの良きところを守り、必要な変革を行い、また歴史問題についても客観的事実に基づいた解決が必要です。

 

私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行いに歩むように、その良い行いをもあらかじめ備えてくださったのです。(エフェソ2:10)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

朝鮮史シリーズ第23回 現代朝鮮〜朝鮮戦争と李承晩・金日成〜

みなさんこんにちは。梶原です。

今回は、朝鮮戦争と李承晩・金日成について書きます。

 

1950年6月25日、北朝鮮北緯38度線を超え、 韓国の領内へ侵攻します。朝鮮戦争の開戦です。そして3日で首都のソウルへ到達します。

韓国国防長官の申性模(シンソンモ)は、韓国優勢という嘘の報告をします。それもあってソウルに北朝鮮軍が到達するまで情報の伝達が遅れ、ソウル市民が状況を把握した時には北朝鮮軍がソウルに入り始めていました。李承晩は水原(スウォン)に逃げ、安心しきっていたソウル市民が殺到した漢江人道橋(ハンガンインドギョ)を爆破します。これによって800人が死に、ソウルに取り残された韓国軍は壊滅します。セウォル号事件さながらのお粗末な逃避行です。しかし鉄橋の爆破に失敗したため、橋爆破の目的であった北朝鮮軍南下を許してしまいます。

ところでこのソウル、北朝鮮に非常に近いという理由で遷都計画が何回か出ており、候補地として世宗特別自治市(セジョントゥクピョルチャジシ)などが挙げられましたが、北朝鮮への屈服とした保守派の反対にあって頓挫します。

李承晩は水原に逃げた後、大田(テジョン)、大邱(テグ)、釜山(プサン)へと逃げ、後に続いて在韓米軍も敗走し、韓国政府は釜山へと追い詰められ、日本の山口県への避難計画も出ます。

しかし浦項(ポハン)で金錫源(キムシクウォン)、大邱で白善燁(ペクソンヨプ)が活躍し、北朝鮮の南下は阻止され、そして国連軍が派遣され(ソ連中華民国が国連代表であることを原因に会議を欠席していた)、仁川(インチョン)に上陸します。こうして北朝鮮北緯38度線の北へ撤退します。

この年の1月、北朝鮮の支援者のソヴィエト連邦ソ連)は、共産中国(1949年建国)と中ソ友好同盟相互援助条約を締結し、ソ連が東欧の、共産中国が東亜の共産化を担当します。そして金日成の朝鮮武力統一支援要請を受けた共産中国がソ連に相談したところ、ソ連は共産中国の参戦を条件としてこれを承認します。

共産中国は北朝鮮の北端の鴨緑江(アムノッカン)に軍隊を配備し、38度線以北に進攻しないように警告します。しかし李承晩は北朝鮮を武力で滅ぼすことを目指し、アメリカもこれを支援し、38度線の北へと進攻します。しかし彭徳懐率いる中国人民志願軍(義勇軍を名乗る共産中国軍)の反撃に遭い、38度線まで後退します。アメリカ史上最大の敗走と言われるほどの大敗走だったそうです。

米軍司令官であり、国連軍司令官でもあるマッカーサーはこれに対し、台湾に籠る中華民国軍の大陸反攻と、満州(共産中国領)と北朝鮮への原爆約50発投下を提案しますが、米大統領トルーマンに却下され、彼は更迭されます。そして1953年、ソ連最高指導者のスターリンの死去に伴ってソ連が対西側融和姿勢を見せたため、7月27日、板門店(パンムンジョム)で休戦協定が結ばれます。北朝鮮はソウル北西の要所開城(ケソン)を獲得して事実上の勝利を収め、北進統一に失敗した韓国はアメリカに署名を丸投げし、朝鮮戦争は休戦しました。

この戦争が始まる前年、李承晩は政敵とした人々を国民保導連盟(グクミンポドヨンメン)に組織し、朝鮮戦争が始まった時に彼らを一斉に処刑しています。刑死者は114万人です。他の虐殺事件(第22回参照)同様、自らの失態を国民のせいにし、監視国家を作り上げて全てをごまかすことで、自らの権力維持を図ったわけです。

また朝鮮戦争で日本が参戦しようとする計画を一蹴して戦争を泥沼化させた上に、1952年に戦線が膠着すると、李承晩ラインを設定して竹島(1618年に日本人が進出し始めて1905年に正式に日本領となり、1951年のラスク書簡で、アメリカが日本領と追認していた。韓国では日本が1905年に日韓協約で不法に奪ったものとしている)を奪っています。そして1965年の日韓基本条約締結までに327隻を拿捕し、3911人を抑留し、牢獄の環境の劣悪さが原因で8人が死んでいます。

このように、失政、疑い合い、人治主義、責任転嫁が蔓延し、国内は疲弊したため、1960年の四月革命で李承晩は追放され、ハワイ(アメリカ)へと亡命して5年後に死にます。

韓国はその後、学生運動が活発化し、10万人が参加します。当時は北朝鮮の方が国力が上で、学生運動を利用した赤化統一(北朝鮮による統一)が実現しかねない状況なのに、政府はこれを統制できず、南北学生会談案まで出ます。その標語は「行こう北へ、来たれ南へ、会おう板門店で」でした。

これによって社会は混乱しますが、1961年5月16日に朴正煕(パクチョンヒ)が5・16軍事クーデター(5・16グンサクーデター)を起こします。彼は日本軍人高木正雄として活躍した経歴があり、諜報のプロ金鍾泌(キムジョンピル)と共に日本に対する理解が深い人物でした。そんな彼は、韓国中央情報部(KCIA)を創設し、1963年には共和党(ゴンファタン)を創設して大統領にも就任し、反共独裁体制を固めます。

一方北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)は、1948年にソ連の支援を受けて建国され、5つの党派が力を持っていました。

満州派(マンジュパ):代表人物は金日成(キムイルソン)。甲山派と共に東北抗日連軍(トンプクハンイルリョングン)を構成。

甲山派(ガプサンパ):代表人物は朴金喆(パククムチョル)。満州派と共に東北抗日連軍を構成。

南労党派(ナムロドンパ):代表人物は朴憲永(パクホニョン)。韓国建国ごろまで朝鮮南部で共産主義活動を展開した南朝鮮労働党(ナムチョソンロドンタン)の流れを組む。

延安派(ヨナンパ):代表人物は金枓奉(キムドゥボン)。中国共産党に参加していた朝鮮人たち。

ソ連派(ソリョンパ):代表人物は許哥誼(ホガイ)。ソ連朝鮮人たち。

1953年の朝鮮戦争停戦後、金日成は赤化統一失敗の責任を問う形で、南労党派を粛清します。そして1956年8月には、中ソ対立が始まった影響で、朝鮮の独立を損なうとされた延安派とソ連派が粛清されます。そして1956年12月には大規模な共産主義的工業運動である千里馬運動(チョルリマウンドン)が提唱され、1957年から1961年には5カ年人民経済計画(オゲニョンインミンキョンジェキェフェク)が実施され、北朝鮮は工業国家として成長します。この北朝鮮の成長を導いた甲山派も、1960年代には資本主義を容認する姿勢を見せたために、1967年に粛清されます。

1962年、北朝鮮キューバ危機についてソ連を修正主義(資本主義への妥協)と非難した共産中国に同調しますが、石油問題などでソ連とも連携し、社会主義を基とした中ソ双方との緊密な関係を確立させます。

優れた経済政策と政敵の粛清、中ソ双方との緊密な関係、独裁の徹底によって金日成主体思想(チュチェササン)を国家運営の土台とし、1972年の憲法改正でこれを確立します。

 

次回(最終回)は、現代の南北朝鮮について書き、このシリーズを締めくくります。

朝鮮史シリーズ第22回 現代朝鮮〜南北朝鮮の誕生〜

みなさんこんにちは。梶原です。

今回は、南北朝鮮の誕生について書きます。

 

1919年、日本統治時代の最中、旧朝鮮国王(韓国皇帝)高宗の死を日本による毒殺によるものとするデマに乗じ、朝鮮独立派が暴動を起こしますが、鎮圧されます。これを受けて朝鮮独立派は、中国・上海で大韓民国臨時政府(テハンミングクイムシジョンプ)という組織を創設します。大韓の名前は、構成員の一人の申錫雨(シンソクウ)が「日本に奪われた国号」として採用を提案したものです。そして強盗などで生計を立て、その後中華民国政府の支援を得て、1938年からは支給金をもらって活動費に回します。

韓国では、左派を中心として韓国建国1919年説(韓国政府は大韓民国臨時政府から続いている)という説があり、文在寅(ムンジェイン)などはこれを信奉しており、教育などで浸透を図っています。しかしこの大韓民国臨時政府は、中華民国を含めどこの国からも政府機関として認められたことはありません。

さて、1945年8月15日に日本が第二次世界大戦で負けたことにより、朝鮮が日本の支配から離脱します。早速朝鮮独立派の重鎮だった呂運亭(ヨウニョン)が、旧朝鮮総督府の支援を得て朝鮮建国準備委員会(チョソンゴングクジュンビウィウォンフェ)を創設します。そして9月に朝鮮人民共和国(チョソンインミンゴンファグク)に改組しますが、満州に侵攻した勢いで朝鮮に軍を駐留されたソ連と、ソ連を牽制したいアメリカが、共に国家承認を拒絶します。そして10月、北緯38度線を境として北半分はソビエト民政庁(1946年に北朝鮮人民委員会・プクチョソンインミンウィウォンフェに改組)が、南半分は在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁が統治することになります。

朝鮮では8月15日を光復節(クァンボクジョル・朝鮮独立記念日)としていますが、実際の独立は1895年4月17日(下関条約締結日。第19回参照)です。下関条約によって朝鮮は属国の地位を脱し、のちに日本に併合されつつも、朝鮮王家は日本の王族となります。しかし「光復節」は、朝鮮が米ソ両国に翻弄される始まりだったのです。

朝鮮は大韓民国臨時政府の中心であった呂運亭、金九(キムグ)、金奎植(キムギュシク)らの中道派と、彼らの仲間だった李承晩(イスンマン)率いる右派、そして満州、のちにソ連を拠点として反日共産ゲリラを率いていた金日成(キムイルソン)率いる左派に分裂します。

1948年8月13日、李承晩は中道派と左派を暗殺・追放し、南半分だけの一方的な選挙を実施し、大韓民国(テハンミングク)建国を宣言します。これに対抗して金日成も、9月9日に朝鮮民主主義人民共和国チョソンミンチュチュウィインミンゴンファグク)建国を宣言します。

韓国建国1919年説では、1948年を「親日派による民族分断の年」としていますが、朝鮮分断の真犯人は李承晩だったのです。彼は自らと思想が異なる人々を殺し、追放し、異なる派閥との交渉を決裂させ、朝鮮分断の元凶となりました。

彼はヤクザ(反日義兵の末裔で、無籍だった。古今東西ヤクザの政治関与は普遍的だった。)を組織化し、以下の二つに分けます。

1 大韓民国青年同盟(テハンミングクチョンニョントンミョン):全斗漢(チョンドゥファン)が首領

2 西北青年会(ソプクチョンニョンフェ):脱北者が構成

そして彼らを政敵暗殺の道具として使います。そして当時一大政府批判地で、共産ゲリラも入り込んでいた済州島で、1948年に済州島四・三事件/済州四・三事件(チェジュサ・サムサゴン)を起こします。この事件は、西北青年会が済州島で6万人(人口の20%強)を虐殺したものです。済州島の人口は当時28万人でしたが、これらの迫害を恐れて人口の大半が流出し、3万人にまで減りました。現在の在日韓国・朝鮮人の大半は、この時亡命してきた済州島出身者です。

その他彼は、聞慶(ムンギョン)、麗水(ヨス)・順天(スンチョン)、居昌(コチャン)、江華島(カンファド)といった所でも、共産主義者とみなした人々を大量虐殺しています。

このような中で、金日成は武力による朝鮮統一を決意し、北緯38度線の南へ侵攻します。

 

次回は、朝鮮戦争と李承晩・金日成について書きます。